奈良県産の桃を使って
8月に久しぶりのお菓子の単発レッスンを行いました。
兼ねてより「桃のコンポート」のリクエストがあり、やっとタイミングが合い開催となりました♪
お盆になると、県産の桃が手に入りにくいとの事でしたが、とても良い吉野の「白鳳桃」が手に入ったのでホッとしました。大きいです
さてメインは「桃のコンポート」。
コンポートの良いところは、決して高い桃でなくても、安価な桃でとても美味しく出来るところ。
私も桃のシーズンはとても楽しみで、せっせと作りレッスンのデザートにも毎年お出ししています。
今回のレッスンは「桃のコンポート」とコンポートを使ったデザート2種をご紹介いたしました。
皆さんには、桃を洗うところから仕上げまで全て行って頂きます♪
お持ち帰り用タッパーはご持参頂きました。
皆さんしっかりした密閉容器だったのでシロップのお持ち帰りも万全!
コンポートを使ったデザート「桃とデラウェアの水ようかん」です。
桃が映える様に白あんで作りましたが、これはお好みです。こしあんや粒あんでも美味しく出来ます。
みなさんのお持ち帰り用は四角い流し缶で作りました。
ご試食用はアレンジで丸いセルクルで。
プリン型や、パウンド型などでも(ひっくり返す必要はありますが)出来ると思います。
普段デラウェアは実を取り出す事がないので、皆さん色の美しさに驚かれていました。
ただしすぐに色がくすむのでレモン汁を軽くからめてくださいね。
もうひとつの桃のデザートは「桃のパフェ」
暑かったので各自パフェを盛り付けて頂くのも楽しいかなと予定していたのですが、アイスクリームが固すぎたり、溶けだしたりと、、、結局私が一人で仕上げてしまいました。
桃シロップで作ったゼリーに紫蘇ゼリー、桃のヨーグルトアイスと苺のソルベに桃のコンポートとパーツが多く
慌ただしく盛り付けた脇から急いで召しがって頂きました。。。暑い時期は難しいですね。。反省
こちら後日残った桃で「スチームピーチ」=蒸した桃
を試作。
古いマクロビオティックの本と、福田里香さんのレシピに似た様なレシピがあった事を思い出し。。
どちらもレシピは似ていて皮つきの桃にお砂糖+でんぷん(コーンスターチや葛)を乗せ蒸し上げます。
仕上げにレモン汁をまわしかけ、そのまま器ごと冷やし食べる前にそっと皮をむいて頂きます。
形が崩れないのがいいですね。
わずかに加えたデンプンがでおいしいソースになります。
今回はあっさりと水切りヨーグルトを添えてみました。
レッスンの作業風景の写真をもっと掲載したかったのですが、またも撮る時間がなく(急いで撮った写真はやはりいまひとつで、、。
結局Instagramと同じ写真になっております。(;’∀’)
作業しつつもすぐにカメラを構える方法がしばらくテーマになりそうです。
2018年のお菓子レッスンをふりかえって
昨年後半はお菓子レッスンの写真をほとんどアップ出来ていなかったのでまとめてアップしようと思います。
近頃は操作が楽なinstagramはアップするのですがどうしても手間かかるHPのアップは後回しになりがちです。汗 さっさーと上手く両方同時に出来ればよいのですが。。
とりあえず秋のレッスンより
9月は奈良産の良い栗が沢山手に入ったので「栗きんとん」を作ってみました♪
岐阜で有名な「すや」の「栗きんとん」そっくりでしょう。岐阜の「栗きんとん」買うと結構なお値段なんですが、作ってみると意外に簡単で沢山出来ます。
栗は風味が飛びやすいので作りたてが一番美味しい。和栗ならではの風味は繊細でとても贅沢なお菓子でした。
9月のもう1品は「生姜のキャラメルパウンドケーキ」でした。
苦みを効かせたキャラメルソースと自家製生姜のシロップ煮をたっぷりと入れた大人のバターケーキです。
生姜のシロップ煮は簡単に作れる上にシロップも美味しいので多めに作ることをお勧めします。ケーキは焼き立てより数日経った頃がしっとりと断然美味しくなります♪
試食には裏ごした栗を使い即席「モンブラン」を作ってみました。バターを使わずシンプルに裏ごしした栗ペーストと少しの生クリーム、アクセントに中にプルーンのジャムを忍ばせ栗本来の風味を味わいました。
10月のレッスンより
「無花果の黒糖パウンドシフォン」に「洋梨のクラフティ」を作りました。
数年前から雑誌で人気の「生パウンドケーキ」。
今でも「シフォンケーキ」は老若男女関係なく人気ですがシフォン型は持っていないという方が以外に多いでうね。かさが高くすこし高価かもしれませんね。
定番のパウンド型でシフォンを焼くのは良いアイデアですよね。
ただしふんわりとした生地部分を楽しむためには大きい型の方がおすすめです。
サイズが小さくなるため生地が乾燥し過ぎないか心配でしたが問題なく焼けました。ただ生地の量を入れ過ぎると焼いている間にあふれるので注意が必要です。
今回はメレンケ゛の泡を潰し気味に混ぜて調節しました。こうする事で少々締った生地が出来上がります。
もう1品は「洋梨」の季節が到来で「洋梨」の簡単なデザート「クラフティ」を作りました。
かんたんでとても美味しく私も大好きなお菓子です。
フランスの家庭的なおやつという位置づけの「クラフティ」はクレープとプリンの中間といったらわかりやすいでしょうか。わずかにもちっとした食感が特徴です。
洋梨以外にさくらんぼや苺、杏などを焼き込んでも美味しいです♪いろいろお試しください♪
今回は洋梨をコンホ゜ートしてから使いますが完熟した物ならフレッシュのままでも美味しく出来ます。
今回はビターチョコレートも焼き込みました。温かいままでも冷たくされても美味。
ぜひお試しください♪
11月のレッスンはリクエストの多かった「Tarte Tatin」(タルトタタン)に「mousse au chocolat」(チョコレートムース)でした。
今回の「タルトタタン」は以前のレシピとは別の作り方です。レッスンでは焼き時間を長く取れないので以前は林檎を小さくカットしていました。今回はタタンらしく大きいままです。
レッスンまでに色々試してみましたが、今回のレシピがより失敗なく焼けると思います。気をつけて頂きたいのは林檎の品種によって水分や実の硬さが違うこと。1回ではコツがつかめないでしょうから2~3回同じ林檎で試してみてください。きっと上手く焼けると思います。
トロッとしたキャラメル色の林檎が最高に美味しいです。
林檎の季節が待ち通しくなるお菓子です♪
タルトタタンと同じく「チョコレートムース」もフランスでは家庭のおやつ。
フランスの家庭ではさくっと溶かしたチョコレートに卵黄と泡だてた卵白と混ぜて日々のおやつとして簡単に作ってしまう様です。さすがチョコレートの国フランスです。贅沢ですね。
レッスンでは手間がかかりますが卵黄でアングレーズ作ってから、ビターなクーベルチュールと生クリームと合わせ濃厚でなめらかなムースに仕上げました。
酸味の効いたベリーのソースと香ばしいチュイルと合わせ食感や味わいに変化をつけます♪季節によってはマンゴーやパッション、オレンジと組み合わせるとまた違った味わいが楽しめますよ。
12月のレッスンはもちろん「クリスマスケーキ」です。
味の組み合わせは王道の苺と2種のクリームの組み合わせになりました。やはりイチゴ&クリームのご希望が多いのです。
奈良は「萩原農園」さんの苺「古都華」で「古都華」がメインのビュッシュドノエルにしてみます。
バニラのクリームとまるではちみつのように味の濃い「古都華」は最高の組み合わせでした。
もう1品はアイスクリームカップ。
前月と同じチュイルですが、さらに簡単なレシピ。
極々うすーく広がる生地なので熱々のうちに好きな形に出来ます。
くるくる巻くとヨックモックのシガール風に。ただし大変もろくしけやすいので、焼くのは召しあがる直前になさってください。
「古都華のソルベ」と「パンデピスのアイスクリーム」(パンデピス=スハ゜イスとはちみつのパン(郷土菓子)を盛りました。チュイルには胡麻やスハ゜イスなどフレーバー変えても♪
新年1月はバレンタインレッスンです♡ウイーンと言えば「ザッハトルテ」といわれるほど有名なチョコレートのケーキです。どうぞお楽しみに♪
「ピスタチオと古都華のタルト」と「フレッシュハ゛ナナの生マシュマロ」
2018. 03. 27
3月のお菓子は苺のシーズンなので苺をたっぷり使います。しかも地元産「古都華」を贅沢に使います♪
この古都華は奈良生まれの新たなブランド苺で「7-3-1」と「紅ほっぺ」の掛け合わせ。(平成23年)に品種登録された苺です。
奈良県のイチゴは「あすかルビー」が有名ですが、新種の古都華は果皮はツヤのある赤色で香りが強く、糖度と酸度が高めで深みのある味わい。果肉は焼いても実がしっかりしているので形崩れもわずか。香りや色も濃いのでムースやゼリーにも向いてる苺なんです。
今回はタルトといってパート・シュクレ生地は使わずピスタチオプードルでバターケーキにしてみました。断面が淡いグリーンです。ケーキ生地だとつくるのも簡単でお勧めです。
メインの苺は断面の赤い苺がお勧め。ゼリーが真っ赤になり、ピスタチオ生地との緑が対比がきれいに出ます。
サイドメニューは「フレッシュハ゛ナナのマシュマロ」。「ギモーヴ」ではなく卵白を使用するのであくまで「マシュマロ」です。ハ゛ナナのピュレがたっぷり入るので「生マシュマロ」です。水分が多いので保存は冷蔵庫で3日ほどですが「ギモーヴ」に比べ甘さも控えめで軽いのでぱくぱく食べれてしまいます。溶かしたクーベルチュールチョコレートでコーティングしても美味しいと思います。
今回は「古都華」のピュレでミントも加え「古都華とミントの生マシュマロ」作ってみました。酸味もほどよくて色鮮やか。ミントの淡い香りも効いていて緑茶にも合いそうなマシュマロです。
マシュマロのカットはナイフをお湯かバーナーで温めながらカットすると断面がきれいです。カットしていると途中でナイフのマシュマロをふき取るのが面倒になったりしますが焦らずに。レッスンは量が多いので急ぐあまり断面がガタガタになってますね。。汗
初めて「グミ」も作ってみました。もちろん「古都華」味。ネットで調べてみると結構簡単に出来る事がわかりさっそく試作してみたのでした。
型からきれいに取り出すのにコツが必要でかなり苦戦しましたが、作るのは思っていたより簡単です。
ゼラチン(コラーゲンに?)+(噛む力)を養うために大人のおやつに良さそうかも。笑
1月はチョコレート菓子「ラミントン」
2018. 02. 15
1月のレッスンはオーストラリアのお菓子「LamingTon」ラミントンです。ニュージーランドでも定番のお菓子だそう。
オーストラリアの代表的なお菓子と言えば「tim tam」も有名ですが、この「lamington」も誰でもが知ってるお菓子のひとつです。カフェやケーキ屋、主にスーパーでも買うことができる日常的なお菓子です。なのになぜか日本ではあまり知られていません。なぜでしょう?味も日本人に合うと思うけど、、
スポンジケーキにチョコレートアイシングをからませた上にココナッツをまぶしてあるシンプルなお菓子です。ベーシックな味はココア風味ですが、スポンジにクリームやジャムを挟んだ物やココアの変わりにラズベリーやレモン味も人気だとか。
教室では卵黄を多くしたスポンジ生地にビターなスイートチョコレートを使って大人なラミントンを目指しました。作った日よりチョコレートが生地に馴染む翌日がしっとりしてさらにおいしいです。
翌月がバレンタインなのでサイドメニューはタブレットチョコレートを作る事にしました。プレゼント用だからと2種類作ることにしていましたが、これが計算ミス。。
例年になく気温が低くかったのでテンパリングしたチョコレートの固まるのが思った以上に早い事、早い事。もう皆さん大慌て、、
「急いでトッピングを乗せてくださ~い!」と言われて生徒さんもデコレーションを楽しむ余裕もありません。
沢山のトッピングをきれいに乗せるには忙し過ぎました~。反省しきりです。
忙しいチョコレート作業だったと思いますが、バレンタインにまた参考になれば嬉しいと思います。
私はこのチョコレートを主人のバレンタインプレゼントにしました♪
洋梨のタルト
2017. 12. 16
最近アップがたまって来たなと思っていたら。。気がつけばもう今年もあと2週間ほどだなんて。。
さてもう12月なのに、11月のレッスンのお話ですがお許しください。
11月は奈良は五條の「小西農園」さんの洋梨を使ってクラシックな「tarte poire=タルトポワール」を作りました。近頃は洋梨がお手頃になったので毎年洋梨のコンホ゜ートを作ってタルトにしています。フレッシュな洋梨もトロッとジューシーで美味しいのですが、シロップで煮た洋梨の方が味や香りが際立つ気がします。少し硬めくらいの洋梨がコンホ゜ートには向いています
コンホ゜ートにした洋梨はチョコレートソースをかけてバニラアイスを添えればかの有名なフランス料理の父オーギュスト絵スコフィエの考案したデザート「洋梨のベル・エレーヌ風」にもなります。このデザートが本当に美味しいのです
以前「タルト・ポワール」を受講された生徒さんはアレンジして「洋梨のベルエレーヌ風タルト」を作りました。チョコレート風味のタルト生地に洋梨のコンホ゜ートとたっぷりのビターチョコレートがたまりません。きっと誰もが好きな味ではないでしょうか。こちらに久しぶりの王道バニラのアイスクリームを添えました。
数えきれない洋梨もコンホ゜ートにしてみるみる間に無くなりました。11月は洋梨とともに早く去っていくのでした~。